Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

 情報の在処

かつて学生時代はもちろんのこと、社会人となった後も能動的に何かを調べる際には本屋や図書館に行って文献やレポートを探したり、その分野に詳しい専門家を探して聞いてみたり、自身で現地を調査したり、とにかくどこに有益な情報があるか探すのに時間がか…

過去から未来を発見する

新年の挨拶をまだ済ませていないと思ったらあっという間に1月も終わろうとしています。一方で24年ぶりのバス通勤にも慣れ、新しいオフィスでの生活が始まりました。実を言うと今回の引越しでは初めて片付けコンサルの方の協力を得て会社で保有していた荷物…

西から南へ

麻布という地名が大体定着したのは江戸時代初期にさかのぼります。元々の地名の由来はかつてこのあたり一帯で人々が麻を多く植えて布を織っていたからと言われています。その後江戸の発展と共に武家・大名屋敷が増えていきました。幕末にはアメリカ公使館が…

使い方次第と心得る

生成型AIの登場によって写真や音声、世界の出来事を誰もが自由自在に作れる時代になりました。ブランドコミュニケーションの世界でもさまざまな活用事例が既に生まれています。例えば、コカ・コーラはいち早くChatGPTとDELL-Eを歴史あるコカコーラの広告クリ…

筋金入りのサステナブル

昨年9月、アウトドアウェア・ギアで有名なパタゴニアの創業者イボン・シュイナード氏が自身と家族の保有する議決権のない同社株式を環境NPOに譲渡し、議決権のある株式はすべてパタゴニア・パーパス・トラストに信託するというニュースが話題となりました。…

相応しくないパーパス

今年米国のビール業界で起きた大きな出来事といえばアンハイザー・ブッシュ社(AB社)がトランスジェンダーのソーシャルインフルエンサーにバドライトのパーソナル缶を送ることから端を発した顧客によるブランドボイコットであったと思います。マーケティン…

AI製とヒューマン製(Made by Human)の違い

このところAI(人工知能)の話題が巷に溢れ、誰もが自分の仕事にAIがどんな影響を及ぼすか、一斉に考えるようになった気がします。TVのワイドショーはもちろん、SNSでも次から次へとAIの新しい話題が登場し、一年前には予想できなかった状況となっています。…

二者択一からの脱皮

「ガソリンスタンドの自動洗車機で車を洗うと傷がつく?」と思っている人はまだ多いのではないでしょうか。今の最新鋭の洗車機はブラシが改良されただけでなく、車の形状を読み取るセンサーや制御能力が向上したので車に傷がつくことはないようですが、昔の…

紙から思うこと

先月GWを利用して約3年8か月振りの米国視察に行ってきました。今回のニューヨーク出張を数えるともう20回以上となります。訪問日の翌朝はいつも朝4時に起きてホテルの部屋でTVをずっと見ます。半日見ているとおおよそ現地の雰囲気、話題、広告トレンド…

ヘッドギアはクールになるか

VRやARが世の中に登場してもう随分たった気がします。ビービ―メディアでさえ7年前にクライアントワークを手掛けていました。市場規模でみると昨年出荷されたヘッドギアは全世界で880万セットだそうです。この数字が小さいことはiphoneが出荷される前年に…

リテールメディアが注目される理由

先日、かつてTVCMを含むマス広告の衰退の到来を警告した当時P&GのCEOであったエドウィン・アーツ氏の訃報に接しました。アーツ氏は29年前の1994年に行われた4A(全米広告業協会)のカンファランスで「DIGITAL WAKE-UP CALL」というタイトルの講演を行…

同意のマネジメント

ブランドにとって顧客データに関するマネジメントは新たな段階を迎えつつあります。 最初に変化をもたらしている要因を整理すると①データに対する価値の理解が企業と顧客双方に広がったこと、②プライバシーの優先化が進むとともに顧客が昔とは違う期待をブラ…

「推し」とブランド

昨年11月国連から世界人口が80億人を超えたとの発表がありました。この数字が多いのか少ないのかよくピンときません。では、地球上の全哺乳類のうち人間は何%ぐらいを占めているのでしょうか?調べによれば、35%が人間、60%が家畜、なんと野生動…

2023年ブランドがやるべきこと

令和5年2023年が始まりました。今月ラスベガスで行われたCESではソニーグループの新しい宇宙ビジネスが紹介されました。超小型人工衛星のカメラから自由に宇宙や地球を撮影するサービスです。新年早々夢がふくらむような仕事のお手伝いが出来て嬉しい限…

新たな衝動買い

2022年も残り僅かとなりました。嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、辛いこと、、今年もたくさんありました。人間は良い事よりも悪い事のほうが記憶に残りやすいからか昨年よりも変化の衝撃が大きかった気がします。 さて、明るいニュースの一つとして…

ポジショニングの父

「大西洋を最初に単独飛行したのはリンドバーグ、では2番目は誰でしょう?ほとんどの人は答えられません」という一番手の法則(The law of leadership)に始まる「マーケティング不変の22の法則」の著者アル・ライズ氏が95歳で先月7日にこの世を去りまし…

「人」から「人類」へ

昨年米国ニューメキシコ州で2万3千年~2万1千年前の人類の足跡が発見されました。研究者たちは足跡が見つかった堆積層に含まれる種子の年代から特定したそうです。今年のノーベル生理学医学賞はドイツのマックス・プランク進化人類学研究所スバンデ・ペ…

脱炭素の混迷

今から9年前、ニューヨーク、ブルックリンにあるFilm Biz Recyclingを訪ねたことがあります。ここは映画やTV番組で使用したセットや小道具などをリセールしたり寄付したりする組織として2008年に発足しました。ハリウッドの映画産業は当時撮影が終わるとそ…

AIと美しい書店

AI(人工知能)がマーケティングの世界に本格的に入ってきました。まずはマーケティングにおいてAIがどんな領域で役立つのかをみてみましょう。もっとも多くのマーケターが使えるのはデータから暗黙知を引き出して予測をすることです。天気や行事によって変…

激流を和らげる術

つい最近の出来事ですが、病院の診察をオンライン予約して行ってみると自動キャンセルされていたことがありました。アプリで仮予約してから先方からの返信メールを開き、個人アドレスを入力して予約番号と予約完了確認画面も出ていたのですが、細かく書いて…

21世紀の「一家に一台」

ロボットと聞いたときに皆さんはどんなロボットを想像するでしょうか?日本人であればやっぱり「鉄腕アトム」、10万馬力と7つのパワーを持った少年型ロボットです。TV放映してから間もなく60年、来年アトムは還暦を迎えます。そしてもうひとつ、未来か…

実店舗の逆襲?

例年に比べて五月晴れがやや少ない気がします。それでも梅雨入り前のカラットした暑さとともにウィズコロナのギアが一段上がりました。2年間休止していた催しの再開や人数制限の撤廃などリアルが本格的に活発化しつつあります。 今年に入って米国では多くの…

サービスとしての広告

この2,3年でほとんどのタクシーで動画広告が見れるようになりました。最初のうちは目新しくてつい見てしまいましたが、最近ではモニターをOFFにすることも頻繁にあります。何故そうなったのか、タクシーの場合は座席に座って走り始めるとすぐに広告がちょ…

政治とブランド

「郷に入っては郷に従え」ということわざがあります。日本のブランドが海外に進出する際にその国や地域に合わせて展開する基盤となる考え方と言えます。もちろんそこには法律も含まれるわけで政治と無縁ということはあり得ません。 ベルリンの壁の崩壊から3…

砂糖菓子の正体

もうすぐ春ですね。今回は直近コロナ禍の2年間にわたって最も世界でダウンロードされているアプリの話を取りあげたいと思います。その名はTikTok、アクティブユーザーが10億人を超え、現在の市場時価評価額は12兆円に達しています。すでにYouTube、Twit…

古くて新しいテーマ

世界中の大企業がパンデミックによって学んだことのひとつは「いつ社員をオフィスに戻せばいいのか」という考え方を一旦白紙にしなければならないということです。ワクチンの普及に伴って昨年の夏ぐらいからオフィスに社員を戻そうとしていた多くの企業は変…

アルファ世代への準備

新型コロナの変異株の呼び名はたった2年であっという間にアルファからデルタ、そして一気に15番目のオミクロンにまで進んでいます。いったいどこまで変異を続けていくのでしょうか。 さて、マーケティングの世界ではベビーブーマー(1946~1964)、ジェネ…

シクラメンを眺めながら

花屋さんの店先にシクラメンが並び始めるとカレンダーの最後のページをめくる頃となります。コロナの新規感染者が劇的に減ったせいか、シクラメンの華やかさも殊の外増した気がします。 かつてドラッカーは企業の目的とは「顧客創造」であり、社会の変化とと…

嫌悪から信念へ

先週あたりから夏の空気から秋を通り越して一気に冷たい空気に入れ替わりました。夕方5時にはすっかり辺りが暗くなると少し寂しさを感じます。ようやく飲食店への時短要請が解禁となり、このままコロナが収まって夜の街の活気が徐々に戻ってくることを願う…

「気に掛けています」が出発点

カタカナ英語を上手く日本語に直せないという悩みは今に始まったことではありませんが、経営の基本用語となった「エンゲージメント」もその一つかと思います。企業においては主に二つの視点、一つはカスタマー(顧客)エンゲージメント、もうひとつはエンプ…