Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

嫌悪から信念へ

先週あたりから夏の空気から秋を通り越して一気に冷たい空気に入れ替わりました。夕方5時にはすっかり辺りが暗くなると少し寂しさを感じます。ようやく飲食店への時短要請が解禁となり、このままコロナが収まって夜の街の活気が徐々に戻ってくることを願う…

「気に掛けています」が出発点

カタカナ英語を上手く日本語に直せないという悩みは今に始まったことではありませんが、経営の基本用語となった「エンゲージメント」もその一つかと思います。企業においては主に二つの視点、一つはカスタマー(顧客)エンゲージメント、もうひとつはエンプ…

体験マーケティングの進化

長引くコロナとの闘いに世界中の人々が疲れ気味になってきました。ワクチン接種が進めば元の生活に戻れると接種が進んでいた国々ではマスク外しやオフィス出社を開始を予定していましたが、デルタ株による感染再爆発によって延期を余儀なくされています。日…

東京2020開会式を見て

開催の是非をめぐってこれほど世論が割れ、一方、パンデミックが収まらない中、これほど世界が注目するオリンピックは史上初めてではないでしょうか。2020東京オリンピック・パラリンピックが感染拡大を抑えつつ、最後まで無事にしっかり行われることを…

リスクコミュニケーションの大切さ

「オリンピックは無観客が望ましい。やるのであれば感染が拡大し、医療がひっ迫しない方法でやってほしい。そのために専門家として、どんなリスクがあるのか、それに対してどんな工夫が考えられるのかを提言に書き込んだ。」と先週政府の分科会の尾身茂会長…

テレビ広告の主流が変わる

1990年代の国民的大ヒットシリーズ「古畑任三郎」の主演田村正和さんが亡くなられました。当時は私自身広告業界に入ってまだ日が浅く、勉強のためテレビを今よりもずっと多く見ていました。6年間のドラマの平均視聴率はなんと約25%、インターネット…

消費の最適化は善

映画「不都合な真実」が公開されてから15年が経ちました。2007年に行われたカンヌ国際広告祭にちょうど参加していたので当時「グリーン・ライオン」を送られたアル・ゴア氏がスピーチで広告業界人に対してもっと世の中に善=GOODを伝えるパワーを発揮してほ…

消費者と呼ぶのをやめよう

雨降る日曜日の午後、話題の映画「ミナリ」を鑑賞しました。すでに本年度アカデミー賞で作品賞をはじめ6部門にノミネート、A24とPLAN Bという新進気鋭のプロダクション作、韓国人一家が米国に移民して成功を夢見る中での挫折と家族愛を描く表面的には地味な…

何を知らないかを知らない

先日何人かとリモートで話をしていた際、フードロスの話題になりました。そこで驚いたのが「まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物」の半分は家庭から出ているという発言でした。「えー、ほんと」、それまでホテルの立食パーティやコンビニの賞味期限切…

「見やすさ」の重視

「人々は一夜で変わってしまった。もう2019年には戻らない」とは先々週オールデジタルで開催されたCESにて基調講演を行ったベストバイ社の新CEOコリー・バリー氏の言葉です。 私事ですが、年始めの1月は古い手帳から新しい手帳に中身を移し替えます。皆さ…

もうひとつの見えない進化

今年のクリスマスプレゼントはオンラインで購入された方も多かったのではないでしょうか。 予想されたこととはいえ、今年のクリスマスや年末年始はコロナの再燃防止を強く念頭において過ごさなくてはならなくなりました。再び家で過ごす時間が増えそうです。…

強者には優しさが必要

熱狂的とまではとても言えませんがアップルとの付き合いは25年以上となりました。90年代初頭に購入したマッキントッシュとの出会いにはじまり、自宅からISDNで繋げてピーという音でインターネットを始めたのもマックからでした。初代iphoneを手に入れたのが…

リアルとデジタルを近づける

男性44歳、女性45歳、この数字をご存知でしょうか。なんと20世紀になりたてのころの日本人の平均寿命です。2020年の同数字は男性81.41歳、女性87.45歳、120年で2倍近く伸びたことになります。60歳の還暦の重みは寿命の観点から大きく変わったのは当たり前と…

60日が人を変える?

「習慣をつくる」ことは昔からマーケティングにおいてもっとも重要な視点をひとつです。今年はコロナ感染のパンデミックによって随分と新しい習慣が生まれました。たとえば、多くの日本人は今まで習慣がなかった検温を3月後半から毎日行うようになりました。…

FORCE FOR GOODへの目覚め

今年はコロナ禍、熱中症、ゲリラ豪雨に気を配りながらの特別な夏となりました。多くのみなさんもお盆休みを近場で過ごされたのではないでしょうか。これから今度は大型台風が心配なシーズンに入ります。 4~6月期の企業業績から読み取れるのはブランドや企業…

トレードオフと諦めない

東京よりも先んじて感染が起きたニューヨークではようやく自由の女神をはじめ屋外の観光名所が入場解禁になりました。でもいつも人混みで一杯のエンパイヤステートビルの展望台ですら海外からの観光客がいなくて閑散としています。 今、パンデミックによって…

コロナ第1波から学んだこと

「FAXをビジネスで使っているのは日本ぐらい~」 この3か月でデジタル後進国であることが露呈してしまった日本では「新型コロナウイルス接触確認アプリ」がようやくリリースされました。テレワークのインフラがもしなかったら企業活動はどうなっていたか…

困難な時のメッセージ

世界でパンダミックがまだ果てしなく続いている一方で、日本は外出制限の緩和とともに「新常態」という言葉をもって経済の正常化をはかるフェイズに入りました。といっても、例えば飲食店やバーは最も直接的な課題を抱えています。人々が家にいて、バーを避…

一緒で一人

緊急事態というよりも異常事態と言っていいのではないでしょうか。夢と魔法の国ディズニーランドを創ったウォルトディズニーは果たして「今」を想像できたでしょうか。先日米国ディズニー本社は世界で働く223000人以上の社員のうちすべての事業部にまたがっ…

コロナショックに立ち向かう

昨日、東京都心の桜は今年全国で最も早い満開を迎えました。いつもながら春の訪れは多くの人々の心を明るくしてくれますね。正直コロナウイルスなんて自然は全く気にしていないんだと木々や草花に元気をもらいました。実は14日の開花宣言から3日後にあった首…

人の進化と困りごと

新型コロナウイルスは世界中の人々に新たなリスクを見せつけています。グローバリズムが進み人やモノの行き来がはるかに拡大した経済や社会のなかで人々は生きています。一方、未解明のウイルスへの対応は各国バラバラで後手に回り人々の不安が増しています…

干渉型から新型モデルへ

2020年が始まりました。皆さんにとりまして輝かしい一年となりますようお祈りいたします。さて、年頭から驚いたことのひとつが年賀状や賀詞交歓会といった年始の挨拶の縮小です。ESG経営や働き方改革によって従来の慣習ややり方を一度リセットしてみよう…

ハート・オブ・メンフィス

令和元年も残り2日を残すだけとなりました。皆さんは年末をどのように過させていますか。新聞やテレビのワイドショーでは一年を振り返る番組やニュースにあふれています。そんな中で3日間の休暇をもらって人生で初めていつか行きたいと夢みていた米国メン…

チャレンジャーブランドを考察する

ヘルスケア、ホームケア、化粧品、飲料、衣料、などの分野にD2Cを中心とした新しいブランドが続々登場しています。ちょっとした米国でのバズワードなのですが「起業家精神が旺盛、機敏でスマート、市場の白紙の領域を見つけてエッジが立っている、データ…

平和が続く世界での世代差

今回は自分自身が興味を持っている米国のジェネレーションの違いについてご紹介したいと思います。まず、一番古くて戦後のスタートとなるのがベビーブーム世代、1946年から1964年に生まれた人をさします。今、毎日1万人のベビーブーム世代が引退の年齢を迎…

2019秋:米国便り

只今、ニューヨークJFK空港にて帰国便を待ちながらこのブログを書いています。ちょうど国連総会があってマンハッタンは国連ビル周辺をはじめ、厳重な警備と交通規制で大渋滞です。今回はトランプ大統領が5thアベニューにあるトランプタワーに滞在していたこ…

バイアスにチャンスあり

今、世の中はバイアス(先入観)との戦いが激しさを増しています。以前のブログでAIについて留意すべき点として人間のバイアスがあると述べました。ダイバシティ(多様性)やインクルージョン(包括性)が叫ばれる中、それらを困難にしているのもバイアス…

進化するポップアップショップ

ようやく梅雨明けとなりました。東京は低温の7月でしたが、アラスカのアンカレジでは32℃、ドイツでは42℃と猛暑を越えた異常気象が起きています。 さて、今回は新しいコマースの動きをご紹介したいと思います。ビービーメディアではTVCM、ウェブ、モバイ…

ダイバシティは可能性を広げる

大阪なおみ選手、サニブラウン選手、八村塁選手など一昔前では予想できなかった日本人スポーツ選手の活躍ぶりです。身体能力の凄さを感じずにはいられませんが、これからのダイバシティの世界を予感するのは私だけでしょうか。 ダイバシティ=多様性という言…

ブリック&モルタル2.0

奇妙なことが起きています。それはEコマースによってリアルな店舗が篩にかかられている一方、オンラインのみで成長してきたブランドのうち少なからずがリアル店舗を作り始めていることです。米国ではアマゾンブックス、アマゾンGO、アマゾン5スターズは有名…