Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

「見やすさ」の重視

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「人々は一夜で変わってしまった。もう2019年には戻らない」とは先々週オールデジタルで開催されたCESにて基調講演を行ったベストバイ社の新CEOコリー・バリー氏の言葉です。

私事ですが、年始めの1月は古い手帳から新しい手帳に中身を移し替えます。皆さんも真新しい手帳に新しいスケジュールはもちろん、忘備禄や大切な部分を書き写したりしながら気持ちを新たにされているかと思います。今年、21年ぶりに手帳をリフィルを生かしつつもスタイルが違う厚手のモノに変えました。何故かと言えば、手帳をスーツの胸ポケットにいれて外出しなくなったからです。そういえば昨年はスーツやワイシャツ、ネクタイ、革靴すらも結局何ひとつ購入しませんでした。ほぼフルリモートワークとなったことでビジネスカジュアルがすっかり日常となりました。寂しい限りのことも生じました。昨年1月の段階で手帳に書いていた数度の海外出張予定はゼロに終わりました。おそらく海外出張はコロナが収束しても半分以下になるだろうと思います。

一方で新しく定着しつつある変化を見逃してはなりません。たとえば、イギリスのビヨンド・コンサルタンシー社とサヴァンタグループ社による合同調査によれば、65歳以上の回答者の58%が過去半年間でテクノロジーの使用が増えたと答えているそうです。2015年に誕生した50歳以上向けのメディアプラットフォームAgeistのデザインも明るく濃い色が中心となっています。メニューはトップページの上部にはっきりと表示して必ず2,3スクロール以内で下まで読めるようにしています。設立者のスチュワート氏曰く、多くのスクロールは高齢者に好まれないとのこと。興味深いのは高齢者が好むフォーマットとは、新聞と同じく直線的で明確な案内のあるデザインだそうです。また、高齢者かどうかにかかわらず、目の前の情報が読みづらいユーザーにとってはコントラストの調整が有効といえます。実際に国際空港内の標識は文字と背景色をコントラストを高い組み合わせにするため黄色と黒、白と黒を使ったりしています。

日本でも平井デジタル改革担当大臣が「デジタルを意識しないデジタル社会」を目指すと述べています。視力や手先が衰えたユーザーに対してはサイトを見やすく、使いやすくする企業の取り組みがより重要となります。