Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

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6度目の情報革命

今回のタイトル、情報革命が6度目?ってどういう意味、そう皆さんも感じることでしょう。歴史家のホイットニー・スミス氏の著書「情報革命に勝つ:氷河期からインターネットへ」によれば、人類は今、6度目の情報革命の最中にあります。ポイントは情報革命をITととらえるのではなく、文化における情報の機能の変化に焦点をあてていることです。

まさに人類が狩猟民族だったころ、人々は何を所有しているかではなく、何を知っているかを支えに生活していました。獲物はどこにいるか、いつ捕りにいけば良いか、、、人類史上でもっとも純粋な情報文化だったのです。それが、今よりも厳しい自然の中で、安全のためモノを貯蓄するようになりました。これが1度目の情報革命の本質だと言うのです。この変化は大変なものでモノの貯蓄をするためには遊牧生活はしにくくなります。そして貯蔵庫を持ち、季節ごとにすむ場所で村を形成することになったのです。そして自分の所有物を守るようになっていきました。定住生活が始まると狩猟や採取に加えて農業を行うようになったり、家畜を飼うようになったのです。もちろん弊害もありました。寄り集まることで無駄が生まれ、病気も蔓延しやすくなります。また一方で、専門家がモノを生産するという「仕事」が始まったのです。この専門化が後にヒエラルキーと社会階級を生みました。そして当然のごとく計算技術や言葉が広まっていきます。そしてこれが第2の情報革命へとつながるのです。

3,4,5は飛ばして今、起きている6度目の情報革命も本質は一緒です。ホイットニー氏は1957年からデジタル革命が始まり、私たちは今その第2期にいると述べています。過去と同じく、経済は長いバブル時代があり、その後にバブル破綻が起きて辛い混乱の時代が続きます、そして新しい組織形態が生まれ、経済的主導権も移っていくというものです。

今回も果たしてそうなるでしょうか。

情報支配の変化、情報価値の変化、そして新しい情報技術による新しい組織の形態という見地から今起きていることを見つめ直すことが肝要な気がします。