Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

経験としての「決断」

昨日、東日本大震災の報道を振り返ってと言う内容のTV番組をみて思ったことがあります。ひとつは福島の地元のテレビ局が屋内退避の出た地域に取材にいくかどうかについての判断です。ここで行かなかったら地元の放送局として存在意義があるのかという声や屋内退避の指示がでている地域よりも高い放射線量が出ている地域は自由に取材できているというあいまいさの中で取材をしなかった決断。またもうひとつは、被災の翌日から始まった外国人の帰国ラッシュを報道すべきか否か、事実を伝えることが報道の基本でありかえって隠すことは不自然ではないか、一方で想像される見た人々が不安を掻き立てられ首都圏から脱出しようとパニックに陥るのではという危惧、報道機関としてどちらを選択すべきだったか。いずれも状況が刻々と変化する中で自分だったらどのように決断するだろうかと考えさせられました。

今回の震災は企業や組織のリーダーに「有事の決断」をいかに行うかという課題を与えてくれたと思います。マニュアルが通じない状況でどのように対処したらよいのか、どうすれば困難から逃げずに立ち向かっていけるのか。決断力を磨くにはどうすればよいのか。是非皆さんも考えてみてください。

さて、三番目の答えについて私は有事の際にあわてないように日頃から自分がその立場にいたらどういう決定をするかをシュミレーションする癖をつけることが有効だと思っています。そして実践の場のなかで本番の決断を行うことが何よりも人を育てていくと確信しています。