Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

不気味な経済

世界同時不況の再来の危険が高まっていると言われます。私自身経済の専門ではありませんが、今、感じていることを話したいと思います。ひとつは1929年の世界恐慌に匹敵する状況にあるという認識を持つべきだというハーバードのロゴフ教授の指摘です。金融危機から3年が経ち、打てる手として各国政府はゼロ金利、金融機関の救済、赤字国債の発行による財政刺激と矢継ぎ早に行って凌いできました。その結果、景気回復という甘い認識が生まれましたが、一方で根深い問題が残されたまま、救済策の代償(つまり政府の借金による信用不安)の拡大が取りざたされています。目先の痛みを皆が避けようとしている危うさがそこにあります。日本はもとより、多くの国々で政治のリーダーシップが欠如しています。もうひとつ思うことは強欲で動物的な資本主義をどのように束ねていくかです。経済には2つのバブル、良いバブルと悪いバブルがあります。悪いバブルとは土地バブル、金融バブル、美術品バブルなど、こうした資産に投機マネーが入っていくことです。一方、良いバブルとは人類が月に行こうとしたアポロ計画、情報ハイウェイ構想、日本で言えば東京オリンピック、、、など、これらは創出した価値がバブル(夢)がはじけたあとも生き残ります。生まれた技術やインフラが新しい産業や社会便益を長期にもたらしていきます。はるか昔のピラミッドも今を思えば後者と言えるでしょうか。

世界レベル、国レベル、企業レベル、個人レベル、全てにこうした発想を持つことが不気味な経済を克服する手段となるのではないでしょうか。