Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

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滝桜を見て

「今年の桜は見事でしたね」という声をよく聞きます。例年よりも寒かったせいで忍耐があるうえに、ずるずるとではなく一斉に咲いたからではないかなどと感じたりしています。東京の桜も良かったですね。

さて、日本人が何かと好む「日本三大○○」ですが、では日本三大桜を皆さんご存じでしょうか。調べてみると、福島「三春の滝桜」、山梨「山高神代桜」、岐阜「根尾谷淡墨桜」と書かれていました。そのうちの山梨の実相寺の境内にある山高神代桜はなんと樹齢約2000年といわれ、樹高は10.3m、目通り幹周約10mもある日本で最古の巨樹。国の指定天然記念物で、「新日本名木100選」にも選定されているそうです。岐阜の淡墨桜とは、散りぎわに淡い墨を引いたような色になることから名付けられたそうです。樹齢1500年あまりの巨木は、過去数回にわたる枯死の危機を乗り越えてきたたくましい木です。

そして福島にある「三春の滝桜」は福島第一原子力発電所からそれほど遠くないほぼ西にあります。樹齢1000年を超えるベニシダレザクラ。枝の広がりは東西25m、南北20mあり、国の天然記念物となっています。どちらにも多くの人々が遠くから見物に訪れるのはなぜでしょうか?ひとつは樹齢1000年以上という生に対する「畏敬」、もう一つは一年に1回限り、ほぼ1週間の見ごろしかない華麗に対する「儚さ、ではないでしょうか。特に三春の滝桜は震災、原発事故の近くにあって人々に格別の思いを生んでいる気がしています。

NHKニュースなどにも満開の姿を取り上げられたせいか、連休に福島県を訪ねた際、ぜひこの滝桜を見たいと思ったのですが、インターチェンジの出口前から2KM以上の大渋滞、残念ながら見ることはできませんでした。本物にはたどり着けなかったのですが、三春町の農家の庭にあった滝桜を見て、思いを馳せることは叶いました。