Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

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誰でもできること

以前勤めていた会社の部署のOB会に出席した際のこと。最後の〆の挨拶で発起人の元部長Mさんがおっしゃいました。「ここにいる皆さんは幸せものです。なぜなら和顔愛語を行っている人ばかりだから・・・」。いい言葉なあと早速調べてみました。

ご存知の方も多いかもしれませんが、和顔愛語とはお釈迦様が仏教の教えの中で述べられた「無財の七施」のうち、和顔悦色施と言辞施をあわせたものと言われています。すなわち、笑顔とやさしい言葉を掛けることです。微笑みとやさしい言葉で人は人を幸せにできるのですよ、とお釈迦様は教えたのですね。この言葉の意味することについては、松下幸之助カーネギーにはじまり、企業のリーダー研修会にいたるまで、実は多くの人がその大切さや尊さを述べています。宝塚歌劇団の「ブス25か条」というあってはならない振る舞いの第1か条は「笑顔がない」、第2か条は「御礼を言わない」だそうです。

ただし、他人によく思われたいとか好かれたいだけで「和顔愛語」を捉えることは好ましくありません。「和顔愛語はもともと仏道修行であって他人の思惑(おもわく)などどうでもよいのです。和顔愛語を行って、他人によく思われたいと思ったならば、それは布施ではありません。あくまでも自分自身の問題であり、仏の境地に近付く第一歩なのです」とお寺で教わった覚えがあります。生身の人間社会の中では嫌なことも、つらいこともあったりと、なかなか余裕がないときもあると思います。でも、「和顔愛語」の心がけだけは失わずに持っていたいものです。