「うちはモノを作る前に人を作る会社です」とは経営の神様と言われた松下幸之助氏の言葉です。守口市の松下電器中央研究所の隣りに松下ミュージアムという建物があります。ぜひ皆さんも一度訪ねられたらと思いますが、ここでは松下幸之助の「人づくり」、「人生観」、そして「会社経営」について語った言葉に直に接することができます。とても神様と比較することなどできないのですが、私自身が思っていること、やろうとしていることを後押ししてくれる思いがしました。
幸之助の人の心を動かす数々の言葉からひとつ、「自分自身を教育する」について少しご紹介できたらと思います。学校を出てから社会において教育は誰がするものなのでしょうか。人材育成が大切なことは言うまでもありませんし、会社の責務でもあります。でも一方でそれ以上に自分自身が自らを教育しなければダメだと言うことです。
幸之助は自らの体験をもとに、「職位があがるほどより意識しないと教育してくれる人はだんだんいなくなってしまう」と言っています。もちろん、外部に師匠を持つなど自らで見つける努力も大切です。しかし、メンターがいようといまいと自らがいつも自分自身で教育・投資を続けていく習性を持つことこそが大切だと諭しています。
剣聖と呼ばれた宮本武蔵には先生はいなかったそうです。でも、剣の世界以外から多くのことを学んでいたからこそ高い人間力が備わったのではないかと感じます。
