昨年、インターネットの世界においてひとつの潮目が変わったと思うことがありました。それは製造業・サービス業の本丸にネットが組み込まれたことです。
その最たる事例がグーグルの自動運転システムの発表だったのではないでしょうか。A地点からB地点にボタンひとつで運んでくれるモビリティは自動車産業にとって革命的な価値創造を生み出します。グーグルの幹部によれば、あと4年以内に実用化するとのことです。このことは多くの経営者やCMOに「ビジネス・イノベーション」はネットの活用が鍵となることに大きな気付きを与えたと感じています。
米国ラスベガスで先日行われたCESにおいても、通信、自動車、家電、フィットネス、ヘルスケアなど、全てのプロダクトの価値や競争優位を左右する重要なファクターとして、「ネットと接続して提供する価値」に重きを置いているというレポートを読みました。
さて、自分たちのビジネスのもっとも近いところにあるTVはどうでしょう。
デジタルの覇者であるグーグル、アップルでさえGOOGLE TVはとっくに去り、APPLE TVも鳴かず飛ばずの状況のままです。「コアに刺さる価値」がまだ足りないのかもしれません。