いつの間にかデバイスという言葉も随分と普通に使われるようになりました。言ってみれば、本もデバイス、テレビもラジオも劇場ですらある意味ではデバイスです。それなのにデバイスとは誰も呼びません。やはりモバイル（スマホ）の登場以来、人々が意識し始めた言葉のような気がします。
かつてはデバイスとフォーマットは１対１の関係でした。見て聞きたければTV、読むならば新聞・雑誌といった具合です。ところがインターネット登場とともにコンピュータはあらゆることを行えるデバイスに変化し、さらにスマホは持ち歩きながら本、ラジオ、TV、更に双方向の会話ができるマルチデバイスとなりました。
実はフォーマットとデバイスはお互い影響し合っています。あまり理解せずにいたのですが、チーズバーガー・ネットワークCEOベン氏は、フォーマットとはデバイスの上にのるもの、デバイスはハードウェアやソフトウェアをコントロールするものと考えるとわかりやすいと述べています。たとえば、Vineはモバイルデバイス向けの優れたビデオフォーマットですが、TVには向いていませんよね。
デバイスとフォーマットが増えて混乱状態となった今、改めてネイティブ・フォーマット（そのデバイスの独特の利点を生かしたコンテンツ表示方法）を意識するときがやってくるのではないでしょうか。
