先週末、勉強会を終えた後、自動車会社のエンジニアの方々と雑談していたら「もう工場の中で人間がいらなくなっちゃうよ」との話題が出ました。人間しかできなかった相当複雑かつ細かい仕事までもはや両手アームのロボットが行えるそうです。今、それが製造ロボットだけでなく、製品全てに起ころうとしています。
ITはこの５０年間に２度企業戦略を激変させました。１回目はコンピュータ支援による業務の自動化、CADなどによる設計、大量な作業の効率化などで劇的に生産性を向上させました。２回目はインターネットの登場後、どこでも低コストで情報が接続できるようになったことでサプライチェーンの緊密な連携を可能としました。そして現在の３回目の変化はITが製品そのものに不可欠な存在となること、つまり接続機能をもったスマートな製品によってバリューチェーンのあり方を激変させるというものです。
消費財に目を向けると、世界全体で昨年製造・販売された消費財は約３．３兆個だそうです。そしてIBMの予測によれば２０２０年には１兆個のデバイスがインターネットにつながると言われています。
まだちょっとピンとこない数字ですが、何が起きるか想像してみましょうか。
