旅先でこんな絵葉書を見つけました。お釈迦様が言ったそうです。「幸せへの道はない。幸せはその道にある。」自分の仕事、将来、夢、家族などを考えるときこの言葉を思い出します。そのときふっと考えるのは何が幸せか？どういう状態が幸せなのか？という素朴な疑問です。誰でも幸せになりたい、という気持ちをもっていると思います。人によってはお金・名誉・地位だったりするわけですがそれを仮に得たとしても幸せになれるかどうかわからないのは言うまでもありません。よく目標を達成してしまうとそれで燃え尽きてしまう人がいますが、これもまた｢幸せ」を取り違えてしまった例だと思います。
イチローはあるインタビューの中で「３０００本安打は僕にとってただの通過点にすぎない」と言っています。聖路加病院の名院長は子供たちへ「人の命を考えるとは時間を大切にすることだよ」とも教えているそうです。共通しているのはお釈迦様と同じく、幸せは結果にはなくてその過程にある点のような気がします。目標に向かって｢自分なりに生きている」その瞬間の連続が幸せなのではないでしょうか？イチローのように淡々と偉業をこなしている人もいます。また、表に出やすい熱血漢の人もいるでしょう。そしてその目標はそんなに大それたものでなくてもいいと私は思っています。ちょっとでも自分を成長させたい、少しでも他人や社会の役にたちたい、という向上心と実行力を失わず続けられれば、いつの間にか必ずしや｢幸せ人」の仲間に入れるのではないでしょうか。
