Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

刷り込みのパワー

先日、新入社員時代の同期で現在某IT企業の取締役をやっている友人と仕事の話を交わしました。終わったあと一杯やりながらお互いの悩みを相談しあったのですが、その中で「自分は4社に勤めてきたけれど、やっぱり原点は最初の会社で培ったもの。とても濃い仕事・チームを通じながら、社風のよさと優秀な先輩から受けたさまざま教えが社会人としての基礎になったとしみじみと思うよ。」「そうか僕もまったくそうだな。」という会話がありました。実は多くの人が同じように社会人として最初の会社、先輩・上司の影響を強く受けているのではないでしょうか。

動物観察で有名なノーベル賞学者のローレンツの理論を皆さんはご存知ですか?私も教えていただいたのですが、その著書の中でハイイロガンの卵を人工孵化して、ガチョウに育てさせようとしました。ガチョウが孵化させた雛は当然のようにガチョウの後について歩き、ガチョウを親と見なしているようにふるまいました。ところが、一つの卵だけを自分の目の前で孵化させたところ、その雛は彼を追いかけるようになり、ガチョウのふところへ押し込んでも、他の雛がガチョウについて行くのに、その雛だけは彼を追ったというものです。生まれて初めて見たものを親として認識してしまうという有名な話はこのような実証に基づいたものなのですね。さて、この話を更に発展させて「刷り込み」について考えてみたいと思います。刷り込み(すりこみ)とは、動物の生活史のある時期に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する現象を言います。人間も動物、「鉄は熱いうちに打て」の通り、素直でまっさらな新人の「刷り込み」を行うのは上司や先輩社員、会社の規則や思想であり、それは意外と重いものなのだとつくづく思います。