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Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

セロテープ工場の看板

東海道新幹線三河安城駅近くにニチバンの工場があります。そうセロハンテープの会社です。何年か前に気がついたのですが、この工場に新幹線からよく見えるよう大きな看板があって、こんなコピーが書いてあります。~「失くしてわかるありがたさ。親と健康とセロテープ」~。広告手法にはいろいろなものがありますが、もしもその製品やサービスがなかったらどうなるかを描くこともそのひとつとされてきました。それにしてもセロテープを親と健康と同列に扱うなんて、、、と思う反面、忘れられないコピーだなあといつも見るたびに思うのです。今の世の中、ほんとうに「失う」という意味を考えることが少なくなったのではないでしょうか。何でも楽に手に入る経済的な豊かさと反比例のような精神的な充足感のなさの時代は失っても取り返しのつくこととそうでないことの区別がつかなくなっていることが原因のひとつのような気がします。ちょうど始まった北京オリンピックの選手たちには「失わずに持ち続けた闘志」を感じずにはいられません。結果は悲喜こもごもであってもそれがものすごいエネルギー(失ってはならないこと)であったことをきっと後から気付くでしょう。

区別がつかないという意味では、たとえば大切な人との人間関係を疎かにしていくら金持ちになっても得るものよりも失うもののほうが大きいと思うのです。会社にとっても同様です。イトーヨーカドーの創業者である伊藤雅敏氏は「株主至上主義は間違っている。一番大切なのはお客様の信用です。」とはっきり述べています。株主を顧みなかった過去の反動で日本企業にも株主が高いリターンを求めるようになったことはある程度理解できますが、株主にばかり気をとられるともっと大切なものを失ってしまう恐れがあると思います。