前回に引き続いてブランドの話をしたいと思います。それも自分ブランド、皆さんは自分自身をブランドとして考えたことはありますか。おそらく広告業界においてはフリーランスの人のほうが意識しているかもしれませんね。個人にとってもブランドの考え方は持ったほうが良いと考えます。ブランドづくりは人づくりと申しあげましたが、個人に置き換えると「ならでは」づくりではないかと思ったりします。「やっぱり彼・彼女らしい」、「この分野は彼・彼女は凄い」、「まねできないなあ」、「彼・彼女はこういうことは絶対にしない」、、、といったことが他者との差別的優位性、価値を生む源泉だと思います。そのためには自分の強み・弱みをあいまいにせず、自分の置かれている環境、クライアント・仲間からのニーズ、その中で自分の強みを明確にして目標を設定し、実行することがとても大切だと思います。実は以外とこれを意識している人は少ないのではないでしょうか。一度、箇条書きにしてみたらどうでしょう。こうした意識はいい意味でも行動の一貫性とかモットーにもつながります。
先人の「どうやったら成功するのか」という問いに「それは成功するまでやり続けることです」という好きな言葉がありますが、この条件は「ならでは」づくりができて初めて成り立つものではないかと思います。これも昔教わったのですが、広告論の神様と言われたハーバードのボーデン教授の言葉、Advertising is fundamentary based on truth もまた「ならでは」の発見なくして広告は成り立たないことを示していると改めて感じます。
