先日恒例の「今年の漢字」が発表されました。応募総数16万1,365票のうち、8.73%にあたる1万4,093票を集めて1位となったのは「新」だそうです。衆議院議員総選挙で政権が交代し、新人議員、新たな試みに注目が集まる中の新政権誕生が、決定的な理由として挙げられています。ほかにも(イチロー選手が9年連続200本安打で大リーグ新記録を樹立、石川遼選手の最年少賞金王などのスポーツ界の新記録、世界的に大流行し、今なおその脅威が続く新型インフルエンザの影響、１０００円高速道路、裁判員制度やエコポイント、エコカー減税などの新制度、次世代を担う新しい環境技術の開発・向上の話題や、金融危機以来語られる世界経済の構造変化、など確かに「新」の年でした。
私は選ばれた理由はそれだけではなく、むしろこれからの時代への希望を持ちたいといった人々の期待の気持ちが表われているような気がします。「新」を来年へどのようにつなげていくかがもっとも大切だと思います。「新」は進化しなければその場限りで終わってしまう花火のようなものです。新政権、新記録、新人、新制度、全てそう呼ばれるのはつかの間です。「新」でなくなったとき、どのように行動し、成長しているか、これが勝負です。2010年はとても大切な一年になると思います。
