先月、週末を利用して創立10周年記念の社内旅行を敢行しました。行き先はなんと上海。上海万博と重なって思い出深い旅となりました。
さて、上海で不便だったこと、そのひとつはグーグルが使えないことだったかもしれません。それほど今、日本のネット社会ではグーグル、ヤフー、アップル、マイクロソフト、ＹＯＵＴＵＢＥ，ＴＷＩＴＴＥＲに至るまでが日々の仕事や生活に欠かせなくなっています。しかし、ちょっと冷静に考えるとそこに危うさが潜んでいます。情報は国の安全保障や企業の機密にかかわるので、リアルでいう食糧や鉄道といった国の基幹です。放送事業が国の認可ビジネスである理由のひとつもここにあります。ところが気がついてみるとすべて米国勢に圧倒されてしまっているのです。
そしてまた、多くの無料モデルによって国内のジャーナリズムやコンテンツの衰退が起きています。これについては米国内でも同じですが、米国の場合は元締めでもあるわけで国としては成長につながります。
一方、日本では経済的にも文化的にも放置しておくと衰退につながりかねません。iphoneやipadで音楽や本を楽しむのはいいのですが、そのうち周りめぐって自分や親の会社がつぶれてしまう、なんてことが起きてしまうのです。便利だからといって喜んではいられないのです。ただ今は産業革命に匹敵するような情報革命の最中ですからあまりネガティブに考えず、むしろ知恵でこういう事態を乗り越えるような逞しさを持って臨みたいと思います。
