Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

アマゾン流リアルとは

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今朝、小雨のシアトルに到着しました。東京より季節が1か月ほど進んでいて街ではコートを着ている人も多く見かけます。早速、ワシントン大学近くのユニバーシティビレッジにあるamazonbooksを訪ねました。オンラインショッピングの覇者であるアマゾンがどんなリアル店舗を作るのか前から楽しみにしていました。アマゾンのイメージからすると店舗の大きさは決して大きくなく、中に入ると名前の通りそこは「本屋」、それも「街の本屋さん」でした。

つぶさに見て回るとまず本の並べ方に特徴があることに気づかされます。雑誌を除くすべての書籍は表紙を前に向けておかれているのです。これは消費者が好む本の並べ方だそうで、その分多くの本を扱うことができません。そしてすべての本には消費者スコアとコメントがつけられているのです。人生のうちで読むべき100冊をはじめ、amazon.comで選び抜かれた書籍たちです。児童書のスペースを見ると子供が本を読むことの大切さを考えていることがわかります。

さて、街の本屋さんにはないものがお店の真ん中にあります。それは何でしょうか、さまざまなkindle、新しくなったECHO DOT、amazonTV、amazonfire、話題のスターウォーズBB 8などの展示と教室です。オフライン・オンライン連携も随所に行われています。たとえばクレジットカード利用の場合、amazonの会員にはスマートフォンにレシートがメールされます。

実は何よりも印象に残ったのがスタッフの親しみやすさでした。代官山の蔦屋、アップルストアスターバックスなどにも共通する匂い。アマゾンは顔が見えない代表格でしたが、リアルの店舗を作るとやっぱりこうなるんだと実感しました。2015年の売り上げが前年比20%以上、1千億ドルを超えたアマゾンですが、このお店ではアマゾンの凄さはむしろさりげなく居心地のよい場所になっています。

今回からブログを衣替えすることになりました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。