ゲームチェンジと心得る

上の写真にあるサイネージはコペンハーゲン市内を走っている車と自転車の動きをリアルタイムに視覚化したものです。自転車はユニークですよね。サステナブルな意識の高さとコペンハーゲンの特徴を上手く捉えたテーマです。コペンハーゲンの市内を結ぶ道路にたくさんの光の粒が動き回ってとても綺麗です。もともと空間デザインに優れている北欧のオフィスですが、デザインセンターにあるオフィスにふさわしいデジタルアートだと思います。
このサイネージからヒントを得てビービーメディア新オフィスのロビーにはブライトモノリスと呼ばれるサイネージがあります。こちらは日々刻々とグーグルトレンドに出てくる世の中で話題となっている言葉を30分おきに拾って自動生成し、まるで光が流れるようないくつかのパターンでメッセージを表示しています。着想から実装まで弊社のスタッフですべて企画制作し、訪れるお客さまを出迎えています。
今、マーケティングの世界でソーシャルからヒントを得たキャンペーン(socially informed campaigns)が増えています。ソーシャルメディアからのインサイトはクリエイティブを世に出す際のリスクを低減するメリットがあります。たとえば、20年ぶりに女子柔道48kg級で角田選手が金メダルを獲得したニュースが大きな話題となれば、そこで減量をテーマにしたキャンペーンはしやすくなります。ソーシャルメディア戦略を成功させるにはデータドリブンと直感的クリエイティブのバランスを等しく考える方が上手くいくとヴェイナーメディアCEOのヴェイナチャック氏が述べています。ソーシャルメディアのデータからは人々のインサイトが得やすいからです。
また、ヴェイナチャック氏によれば、「人々の関心にもとづいて動くアルゴリズムの登場によってたとえフォロワーが1000人しかいなくてもたった1本のコンテンツで何十万~何百万人にリーチすることが可能になった。TicTocの登場でマーケティングの世界において初めてクリエイティブそのものがリーチの創出を左右するパラダイムシフトが起きている」とのことです。ほぼすべてのソーシャルメディアにおいてユーザーの好みに関連したコンテンツを表示するようになっていることがこうした動きを助長していると思います。
SNSの功罪は別としてブランドはもはやソーシャルメディアパワーについて過小評価してはなりません。また、ソーシャルメディアキャンペーンで売上につなげるにはメディア中心ではなくクリエイティブ中心に考えを改める必要があります。コミュニケーションに力を注ぐメジャーなブランドならば複数のソーシャルメディアプラットフォームに毎日2件か3件のオーガニックポストをするのが当たり前の時代がやってきました。