スポーツの世界においてプロとアマの差こそまだわかるものの、仕事におけるプロ(職業人)とアマ(普通の人)の違いはと聞かれて答えられるでしょうか?何がどう異なるのでしょうか?ある本(内なる改革力が目覚める時ーリクルートマネジメントソルーションズ編ー非売品)の中ではこんな風に書かれていました。「ある限られた仕事に着目した時、プロとアマで成果に大きな差だないこともある。逆に短期の成果だけだとアマの方がすごいと感じられる場合すらある。ところが、アマはその成果を継続できない。ひとつの仕事で素晴らしい成果を挙げたとしても、たまたまに終わってしまう。成功原則や自分らしさが自覚されていないので次に活かされないからだ。プロとは、どんな状況のもとでも80点の成果がきちんと出せる人のことを言う。」この指摘はプロとアマの違いの一面しか捉えていないかもしれません。
ただ、成功原則を自覚すること、体験やエピソードをただそれだけで終わらせるのではなく、体験から原則をつかみ、次に活かせることはとても重要なことだと思います。一時の好機に奢らず、また不調時にも次の成功を導くための種まきを自発的に行える人がビジネスにおけるプロの条件だと思います。それぞれのポジションで「したいこと」、「できること」、「すべきこと」の接点に自ら課題を設定し、実行できるような人の育成を目指したいものです。