自分の情報を他人と比較してみることは老若男女すべての人にとっての関心事です。人は学校の成績から、健康診断にいたるまでさまざまなパーソナル情報と接しています。マーケティングにおいて自分事にすることがキーと言われていますが、「比較」の考え方を個人データに持ち込むことは有益なアプローチのような気がします。なぜならば、人々は「比較」を通じてモチベーションを得るからです。前回と比べてどうだったか、友人と比べてどうか、、、もう少しだから頑張ろう、、、といった具合です。
さらにデジタルの技術によって統計データのアグリケーションが容易になりました。Ｒ/ＧＡのボブグリーンバーグ氏はマーケターやブランドコンテンツクリエーターにとって「データの可視化」はますます重要となるだろうと述べています。人々を巻き込むことができるアイデアとブランド価値とを結びつけることで消費者にとって有益なブランドコンテンツを作成することができます。すでにナイキプラスやフィアットのエコドライブなどの有名なアプリケーションもその一例です。今後、家庭や会社全体のエネルギー消費量を可視化して、消費削減のコツを表示するなど、人々にエモーショナルな働きをするデータ可視化はますますポピュラーになっていくでしょう。
