Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

流されるな

戦-帰-虎-災-愛-命-偽-変-新-暑-絆。

これは毎年12月に発表になる「今年の漢字」に選ばれた一字を2001年から並べたものです。過去3年で言えば、民主党政権が誕生した「新」の年、モーレツな暑さだった2010年の「暑」、そして東日本大震災で感じた人の「絆」の昨年。さて、今日の話題は漢字の変遷ではなくて情報摂取についての変化です。かつては発表のあった晩のTVのニュースで知ることが多かったのですが、近年は夜のニュースより前にヤフーニュースなど情報系ポータルサイトで入手するようになりました。ところが昨年の「絆」はフェイスブック上の知人から最初に知りました。極めて個人的な体験ながら、いつのまにかどんどん早く知るようになっている自分を発見してしまいました。

手元に多くの情報がタイムリーで入ってくる、便利なようですが、どうも根っこのところで気をつけなければならないことがあると感じています。情報が知識だとするならば、それを処理して自分の頭に入れて、行動に移すための知恵と行動力が足りない、情報量とその処理能力がアンバランスとなって、放っておくと「へえ~」、だけが増えていく気がしています。「昔は優秀と言われた人は物知りだった。ところが今の時代はいくらでも得られるからその力を失ってしまう。知識だけはいっぱい振り回すけれど決断ができない」ともいわれています。特に情報を得て、メールをやりとりして、書類を作ったら、仕事は終わった錯覚に陥ってしまうなんていう人たちも増えているのでは、、、こんな時間の使い方をしていたら肝心の仕事のレベルは落ちてしまうと思います。

情報氾濫の中で改めて物事を深く考える時間を意識的に持つことが肝要だと思うこのごろです。