Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

企業は友だちになれるか?

最近フェイスブックをやっていてひとつ気づいたことがあります。この歳になると誕生日おめでとうと言われるのも照れますし、もしかしたら歳をとりたくないと思う人も多いのでは、、、と想像して、フェイスブックを始めて以来ずっとこちらから誕生日メッセージを相手のウォールに書き込むことはしていませんでした。ところが昨年末の自分の誕生日に多くの友だちからおめでとうメッセージを自分のウォールで受け取りました。ずいぶん日本人も変わったなあと感じたり、なぜ彼がと思ったり、そして何故か素直に嬉しい気持ちになったのです。リアルには一年間まったく会っていない旧友からのメッセージを読んで、思わず彼の最近の動向を見ようとクリックしてしまいました。

なぜ嬉しくなったのかをちょっと考えてみました。私の場合、「ほんの一瞬でもその人が自分のことを想ってくれたこと」が嬉しさの源泉のような気がしています。友人のウォールの写真の「いいね」ボタンを押すとき、もちろん内容の良し悪しはあるけれど、「君に関心があって気にとめているよ」というサインをどこかで出しているのかもしれません。その意味ではかつての年賀状や暑中見舞いと根っこは同じですね。

人と人の交流にはこうした気持ちが底流にありますが、企業やブランドとの間ではどうでしょうか。最近のマーケティング3.0の考え方では「ブランドが消費者に協力してもらう時代だ」と言われます。確かに企業やブランドと顧客は友人関係に近づいたところもありますが、一方でやっぱり違うとも感じています。

友人関係を構築するには「嬉しさの源が何か」を発見することが出発点であるような気がしています。