Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

マウスよりもマウス

どうやって調べたのかのほうが気になりますが、米国では毎月コカコーラについてなんと8.6億回の会話がなされているそうです。そのうち約半分が購入や消費にかかわる言葉を含む会話とのこと。この数字からすると商品やブランドについての会話の大半は、今もインターネットの外で行われていることになります。フェイスブック上で3600万件の「いいね」がついているコカコーラですが、その中で積極的に活動している人は56000人程度だそうです。

確かにSNSは1対1のコミュニケーション以上にすばやく効率的なバズの創出と伝播に力を発揮します。10年前ゼロだったのが、現在の消費者は1日に1~2時間ソーシャルプラットフォームにログインするようになりました。でも実感からしてSNS上で知ったことでさえも知人どうしで話すことによって記憶に残っている事柄のほうが多いのではないでしょうか。「ブランドに関する会話は今も90%以上は今も顔を合わせて、もしくは電話で交わされている」とトーク・トラック(ブランドの会話計測規格)を開発したケラー氏は述べています。

本当の勝負は、ブランドに愛着を持って、それを周囲に広めたいと思っている人にソーシャルメディアでリーチすること、そして彼らに先導役となってもらいながら、リアルの会話の中で多くの人に語ってもらえるようなブランドに関するコミュニケーションを構築することだと思います。