コンテンツ・イズ・キング「やっぱり一番なのはコンテンツだ」、これを聞いた時、まず思い浮かべるのはディズニーです。白雪姫に始まり、ディズニーリゾートに至るまで世に無い多くの人々を魅了するコンテンツへのこだわりの伝統は今も引き継がれています。しかし、21世紀になってかつての勢いがなくなった時、何をしたか。なんとディズニーは当時ライバルであったピクサーをジョブスとの関係を修復して2006年に買収、今後のアニメ映画の展望を開きました。ピクサーは今も自主的な運営を続けているといわれています。一方でディズニーはマーベルエンターティメントを2008年43億ドルで買収し、低迷していた実写映画ビジネスを盛り返しました。ESPN（スポーツ中継専門チャンネル）はすでにディズニーの稼ぎ頭で全体の４５％の利益を上げています。ディズニーチャンネルを17年間で167カ国に拡大、閉じられた市場を事前に開国する有効な方法として展開しています。中国ではディズニーイングリッシュという英語教育を通じたディズニーキャラクターの普及を始めました。
コンテンツ・イズ・キングの発想だけではコンテンツ・イズ・キングを維持できない時代です。広告業界においてもデジタルのさまざまなイノベーションによって、メディアからプラットフォーム、アドバタイジングからソルーションの考え方が高まりました。木だけを見ず、森を見ながら木を育てていきましょう。
