昨今デフレのもとでプレミアムという言葉は高級ブランドのみならず、ビールからセブンイレブンに至るまで、多くのカテゴリーで用いられています。プレミアムPremiumの語源は戦利品だったとのことですが、今は「高級な」、「高品質な」と一般的には捉えられています。
ではこの高級とか高品質の根っこにある本質的な価値とは何でしょうか。プレミアムの権化、Luxury Brand(ラグジュラリー・贅沢ブランド)の中にそのヒントがあるような気がしています。もともとLuxury Brandには希少性という価値がありました。これは簡単ですね。つまり、欲しくてもなかなか手に入らないというものです。今は違いますが。
希少性以外にも次のような価値があります。
良いものを一生使うという価値
使うことで心が豊かになるという価値
想いを人から人へ伝えられるという価値
なるほどです。不変の価値のうえに常に時代を感じさせるという一見矛盾を解決することができるかどうかがLuxury Brand成功の要諦だそうです。目指している「高品質」が本質的な価値につながっているか、どのブランドにとっても忘れてはならない重要な視点だと思います。