夏休みをいただいて地方を旅すると道の駅にはそれぞれご当地のお菓子がずらり。日本人のお菓子好きとこんなにお菓子の種類がある国は世界中で日本が一番なのではないかと思ったりします。４月に広島で行われた菓子博覧会では各県ごとのブースに並べられたご当地菓子の数の多さにはびっくりでした。
ただ、ご当地菓子もベースは昔からあるものがほとんどのような気がします。ある雑誌の中で書かれていた六花亭の小田社長のお話を聞くとブームになった菓子のうち、１つのカテゴリーとして定番になったのは、最近ではティラミスぐらいで、あとは一過性で終わっているとのこと。ロングセラーを生み出すのはここでも簡単なことではないことがわかります。ではいったい売れ続けるお菓子とそうでないお菓子とはどこが違うのでしょう。
実はカステラなどの商品はつくり手の心の状態が味に影響を及ぼしやすいといわれています。多くの和菓子や生菓子も同様な気がします。小田社長は、「おたくのお菓子は健康ですね」といわれた時、とっても嬉しかったそうです。作り手が心身ともに健康であることから生まれる「気」が食べた人に伝わったのですね。他にも条件はあるでしょうが、特に手作りの仕事に共通して言えるのではないでしょうか。
