今秋映画化される「永遠の0」、本屋大賞の受賞作でもあり、遅ればせながら知人に薦められて原作を読みました。すでに多くの方もお読みになったと思います。今回はその内容というよりもレビューについて一言。
まず驚いたのはアマゾンのレビュー数の多さ(8月24日現在950)、そしてそのレビューを読んで参考となったと答えた人の数です。おそらく100倍以上、つまり10万人が本に対して強い関心を持ったことが想像できます。歴史の専門家、戦争を知らない若者、家族に元特攻隊のいる人たち、大絶賛しているものから単なる娯楽として酷評しているものまで、この本の特徴は多くの人が参考になったと答えたレビューはどちら側もしっかり書かれていることです。
そして、先日お亡くなりになった児玉清氏の解説、とっても良かったですね。これをまず読んで児玉さんの人柄を感じずにはいられませんでした。長年NHKのブックレビュー番組のパーソナリティを務めておられた理由がわかります。
さて、本書の中で主人公の宮部が「山本五十六長官が将棋でなく、碁をやっていたら戦争は変わっていたのでは、」という台詞がありました。考えたこともなかった切り口にドキッ、今の日本に置き換えるとどうでしょう?