この数字、野球の背番号ではありません。米国におけるマーケティングの責任者CMO(チーフマーケティングオフィサー)の平均在任期間です。昨年の調査結果ですが、２００６年には２３ヶ月だったことと比較するとなんと約２倍になったといえます。
なぜここ数年で２倍近くにまでCMOの任期が延びたのでしょうか？いろいろな理由が考えられますが、私は交代させづらくなっているからではないかと感じています。マーケティング責任者の役割と守備範囲が大きくなり、環境変化対応と専門性がより求められるようになっています。環境変化への迅速な対応という点だけ見るとダメなCMOはすぐ交代させられるのではと思われがちですが、実は逆なのです。国内のデジタルマーケティングの責任者を見ても変化が激しいからこそずっと変わっていないケースが多々見られます。
そういえば日本の総理大臣も短期での交代が続いて国が衰退しました。CMOの在任期間が安定していることは、消費者とのコミュニケーションに一貫性が生まれ、人材開発面でもメリットがあります。ビジネスにとって喜ばしいニュースです。
