ちょっと前にクライアントの方からある新聞記事をご紹介いただきました。東北大学大学院の研究室が発表したものですが、「心豊かな暮らし方」には４つの要素があるというものです。
４つのうちの３つとは「利便」「自然」「育」です。利便や自然は説明する必要はないと思います。「育」とは自己だけでなく、他者を育てることで得られる喜びや愛着です。最後のひとつは何か、それは「制約」だそうです。資源・エネルギーの制約、気象・天候の制約から始まって、時間の制約まで有限を意識することから生まれる価値ではないかと思っています。たとえば、もし人間の寿命がもっとずっと長かったら時間を粗末にするかも知れませんよね。この４つのバランスを意識するだけで生活はより充実したものになる気がします。
先日偶然ながら「御所の花展」という展覧会に立ち寄りました。皇居はご存知の通り東京の中心にありながら広大な緑を抱えています。両陛下が花をお好きであることも一因なのでしょうか。ほんとうにたくさんの種類の木々や植物が生育しているのですね。安野光雅さんが季節ごとに御所の花を写生し、その水彩画なんと１３０点が展示されていました。
花は人の心を和ませたり、優しく慰めたり、穏やかにしてくれることを改めて感じるひとときでした。
