昨日のNHKスペシャルを見ていたらベトナムの学校給食システムを日本の企業が導入支援しているとのこと、子供の肥満を解消する栄養バランスがよい給食の実現のためです。今、ジャパンブランドの新しい切り口として日本の社会インフラやシステムが注目されています。番組の中で「企業はまず第一に社会に喜ばれる存在であることがビジネスのスタート」という味の素伊藤社長の言葉が印象に残りました。
実はこうした考え方はデジタルの領域ではとっくに進んでいると感じています。P&Gのトイレットペーパーブランド、チャーミンが公開したトイレ検索アプリや、クロロックスの衣服のしみの緊急対策モバイルアプリなど決して画期的ではありませんが、コンセプトの根っこは学校給食と同じです。消費者を熱狂させることよりも、助けようと手を差しのべることのほうがブランディングに効果的な場合があるのではないかと思います。
ユーザーがブランドを選好する際に立ち寄る周辺情報源になって価値を提供すれば、友だちにお礼を言うのと同じようにブランドへの支持と愛着というお返しがあるのです。