すっかり日が長くなって向夏を感じる季節となりました。新緑を見ていると生気が漲ってきます。それに日が長いと何か得した気持ちになるのは不思議ですね。たまに福岡に出張する際には東京よりも日の入りが遅く明るいうちから飲めるだけで幸せを感じたりします。
さて、晩秋の冷えた毎朝5時半に自宅を出掛けて近くの丘にある公園で立禅をなさっているクライアントの方のエピソードを4年ほど前一度ブログに書いたことがあります。立禅を始められて小鳥のさえずり、木々のきしむ音、、、自然に対してより感度がよくなったとおっしゃっていたのが印象的でした。そういえばその方とも夜明け前が空気も澄んでもっとも綺麗だという話になりました。一日24時間のうち一番深遠に感じる時間は夜明け前ではないでしょうか。もっとも静寂でありながら何かが始まろうとしている時、一番暗いようで秘めた力が生じる時、生命・大地の息吹がこれから始まる瞬間だからです。
写真は23年前転職の際に当時思い切って購入した沢田哲郎さんのリトグラフです。タイトルは「夜明け前」。その後、ビービーメディアをスタートした際、「夜明け前」のもっとも静まり返った凛とした空気と厳しさを仕事でも忘れてはならないという意味を込めて会社に持参しました。いつのまにか事務所の引越しや増床で隅っこのほうに追いやってしまったことを反省しています。