「仮説を立ててデータで検証する」。至極当たり前の考え方として誰もが行っていることです。ところが「ビックデータの正体」の著者であるケネス・クキエ氏はビックデータの時代には因果関係よりもむしろ相関関係の発見のほうが大切であると述べています。
原因や理由をつかんでそれを確かめてみるという普通のやり方に対して、「因果関係を知っていることはベターだけれども、必ずわからなくても良い、原因を突き止めるにはお金も時間もかかるし、そうこうしているうちに状況が変化してしまうこともある。理由がわからなくても問題解決はできる。」というのは、少々大胆すぎる意見かもしれません。ただ、ビックデータの解析においてデータ量が膨大になって人が仮説を立てるのよりもむしろコンピュータに立ててもらったほうが良いという話は理解できます。
「風が吹けば桶屋が儲かる」と昔からあることわざのごとく、相関関係の発見は逆に新しい仮説につながるかもしれませんね。