Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

缶の中の伝説

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数多くの食品パッケージでもっとも有名なモノは?マーケターならばおそらくキャンベルスープをまず思い浮かべるのではないでしょうか。20世紀のポップアート作家であったアンディウォーホルが描いたポスター「32個のキャンベルスープ缶」の影響も大きいと思います。

少しこの缶のパッケージラベルを見てみましょう。まず圧倒的存在感を表す上下半分ずつの赤・白ですが、これは1898年キャンベル社の幹部が見たフットボールの試合でカーネルの白と赤のユニフォームに魅せられて用いられました。上にある白抜きのキャンベルの独特な文字下にあるCONDENSEDは当時画期的な発明であった凝縮技術を謳っています。下半分の白地に赤で大きく書かれたTomatoの文字、これは中身を表します。最近では90種類もあるそうですが、今もトマトはトップ3。そして真ん中にある丸いシールは何でしょう。実は1900年パリの博覧会にキャンベル社はこのスープを送り、見事に金賞を獲得したことを今も誇りにしているのです。

どんなパッケージにもブランドの歴史が刻まれています。そこには古くて新しい発見があります。