最近めっきり減った本屋での立ち読みですが、海外出張の前には今も必ず行います。先日も成田空港で「儲かる社長とダメ社長の習慣」という本が目に留まりました。中小企業3万社の社長を見てきた著者ができるとダメを対比させて「儲かる社長とは」の像を示すものです。自分はどっちだろうとそれぞれの項目で○×してみたところ、6対4で儲かる社長のほうに軍配があがったもののダメ社長の行動パターンが4割もあるのにはちょっと落ち込みました。
儲けること(PROFIT)は言うまでもなく企業存続の必須条件です。私たちが生きている資本主義経済ではなおさらです。経済学者レスターサロー氏によれば、資本主義経済を動かす原動力は、「欲」、「楽観主義」、「群集心理」の3つだそうです。確かにこうした考え方に対する警笛や批判もあります。成長と幸福の区別がつかなくなって真の豊かさを見失うというものです。
しかし、サロー氏の考え方は改めて今、会社の成長の原動力にも言えるのではないかと感じています。社会とともに企業が真の豊かさを目指す時、強欲、バブル、ブームに陥らず、一方で健全な原動力を弱めないよう「儲け」を追求しなければなりません。