年の瀬からお正月はいつも慌しいのですが、とりわけ人とのつながりを感じる候でもあります。家族・親戚が集まったり、先祖の墓参りをしたり、またお歳暮やお年賀といった日本人ならではの挨拶を行います。自分自身を振り返りそしてリセットすることも大切ですが、日頃お世話になっている人、かつてお世話になった人に改めて思いをはせることはとても大切だと思います。
私がかつてマーケターを目指していたころ、当時の恩師はマメで誠実で几帳面でなければマーケティングマンにはなれないとおっしゃっておられました。人とお会いしたらすぐに礼状を書ける人間でなければダメだと。私はとてもマメとは言えないのですが、自分にこうした教えを言い聞かせていくつか実行していることがあります。礼状や年賀状はたとえ形式的であっても何もないよりは相手に感謝の意が伝わるものだと思います。今はメールや携帯電話によって形式ばらずに速やかに感謝の気持ちを言うことは易くなりましたよね。しかし、こういう世の中になって初めてほんとうのマメな行為の意味がはっきりしてきたと思います。誠意が伝わらなければ自己満足、いやかえって無礼なことにもなりかねないのです。ここで大切なことはTPOです。口頭で言うべきこと、メールで書くべきこと、手紙や封書で伝えるべきこと、これらをちゃんと使い分けて初めて社会人としてマメで仕事ができる人になれると思います。「あの人はマメだなあ。」と言ってもらえるには相手に気持ちが通じていなければありえないのです。
