Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

クロスメディアの罠

このところ米国の資料を読んでいるとオンライン広告に対するレスポンスが縮小傾向にあるようです。FACEBOOKなどのサイトに表示されるターゲットを絞った広告でさえもクイック率が1%はおろか0.04%であったキャンペーンも報告されています。つまり、オンライン広告はほとんどクリックされることのない、非常に高くつく手法になっているということになります。サイトでももっとも有名なマイクロサイトのキャンペーンだったバーガーキングの「服従ニワトリ」を手がけたバーバリアングループのCOORick Webb氏は「だんだん効果が得られなくなってきた。クライアントにとってマイクロサイトが適切でない場合が増えてきた」と述べています。インスタントメッセージング、SNS、動画ゲームのほうが推奨されつつあると彼は述べています。

一方、まったく逆のことを言う人もいます。オーガニックのCEOMark Kingdon氏によれば、「クライアントは自分のブランドを披露することのできるリッチで即効性のある体験サイトを求めている」と述べています。いったいどういうことでしょうか?私は結局は費用VS効果の問題につきると思っています。日本でもクロスメディアが全盛ですが、やらないと遅れているイメージを持たれてしまうことを恐れて効果測定は後廻しになっている部分があるような気がします。ネットは確かに過去のメディアと比べてターゲットにたいしてパーソナルに深く突き刺さります。しかし、リーチを多くとろうとするとコストが極めて高くつく弱点があると思います。フロックでの成功事例はありますが、ギャンブルのような確率では話になりません。今のところはやはりマスキャンペーンで集客し、WEBでリレーション化していく歩留りをいかに上げていくことが基軸なのではないでしょうか。ただこれもよりハードルが高まっていて悩ましいのですが。。。