先月米国出張に行った際、WHOLEFOODSにてこのトイレットペーパーを買い求めました。そう「セブンスジェネレーション」です。私がこのブランドを知ったのは昨年11月、この会社のCEOの講演を聞いてからです。最近では知人が編集長を務める「オルタナ」一周年号の特集でも環境・CSR経営のベスト企業にも取り上げられていました。
さて、この社名、セブンスジェネレーションですが、実はアメリカ先住民イロコイ族の言い伝えに由来するものです。カナダとの国境近くのオンタリオ湖南岸に昔から暮らしていたこの部族は「何か大切なことを決める際には自分たちの7世代先のことを考えろ」という掟があったそうです。7世代とは約200年ですかね。徹底的にサステナビリティにこだわって作られていて、それでいて品質も良いようです。オーガニック系のこのスーパーでは相当数並んでいたのでしばらく店頭に立って、いったいどんな人がちょっと価格の高いセブンスジェネレーションのトイレットペーパーを買っていくのか見ていたところ、いつもの商品を無造作に買い物カゴに入れているといった風の人がほとんどでした。もうすっかり環境意識は普通になりつつあるんだと実感しました。ここのCEOの講演の中ではあのウォールマートへの納入を経営思想の違いから断ったとのこと。セブンスジェネレーションは環境に配慮した家庭用品ブランドとして影響力を持ちつつあるようです。
環境問題についてはとても複雑でいろいろな産業との関係や知られていない環境負荷など簡単に良い悪いを語ることはできませんし、今回ここで環境問題を論じるつもりはありません。むしろ単純に自分たちの子孫のことを考えることの大切さ・素晴らしさを言いたかったのです。日本では至る所で国も企業も個人も「自分本位」、「自己中心」がはびこっています。とてもセブンスジェネレーションは無理でもせめて次世代のことを考えて行動したいと思います。