毎年、もっとも効果的な広告キャンペーンに与えられるEFFIEという賞があります。米国ではNYマーケティング協会が主催しています。昨年のグランプリはなんと任天堂のWiiだったそうです。昨年の受賞88キャンペーンのうちどのメディアを用いたかの集計表を見せてもらったところ、以下の結果でした。(重複ありの回答)
TV 67 Radio 23 Internet 80 Print 67 OOH 46 Direct 30 PR 56 ConsumerInvolvement 35 RetailExperience 43 Events 41 Guerrilla 35
NO1は一昨年TVを抜いたInternetでした。ここには書きませんでしたが、2007年と比べて実は4マスがいずれもやや減ってそれ以外が増えている点も気になりました。ConsumerInvolvement って何?と質問させていただいたのですが、ブログをはじめとした消費者生成コンテンツのこと、これは今回から登場した新ジャンルだそうです。88の受賞キャンペーンのうちすでに35のキャンペーンで口コミ策が活用されているのですね。こうしてみると優れたキャンペーンにおけるもっとも不可欠なメディアはもはやインターネットといえそうです。ただ、ここで気をつけなくてはいけない盲点があります。それはインターネット中心のキャンペーンはまだまだ少ないと言う事実です。TV中心は多くてもインターネットだけでキャンペーンを組み立てるのは難しいのです。それでも昨年秋新車発売に際してユーチューブに公式チャンネルを開設し、動画やライブイベントの協賛で12月初旬までに90万回もの再生回数を獲得するなどネット重視のキャンペーンは増えています。トータルコストの削減と効果的な広告配信は時代のニーズ、その中で動画をいかに有効に活用するか改めて360°から考える必要があると思います。