デジタルテクノロジーの進化はますますスピードを上げている気がします。iphoneやtwitterを使っているとほんとうに５年前想像もしていなかったことを平気にやっている自分をびっくりするぐらいです。
しかし、どうも一方で進化と反対の退化も起きているのではないかとふと思ってしまいます。なんとつまらない多くのメールに苛まれているか、誰とも知れない輩からの売り込みメールが多いことか、いつの間にか楽をして情報を入手しているか、それに頼りきってしまっているか、、、こうした情報に囲まれていると自分自身もいつの間にか慣れてしまい、なんとも思わなくなる、つまり鈍感になってしまうのではと危惧してしまいます。
「今ウェブは退化中ですが、何が？」の著者、中川淳一郎氏によれば、ウェブの多くが広告モデルのためにクリック数を稼ぐことが至上命題だから質の低いコンテンツが増えているのだということですが。人間にとって情報も食べ物と同じで偏食にはリスクが伴うのかもしれませんね。ネットだけでなくTV、本や新聞、雑誌はもちろん、実体験も含めてバランスの取れた情報摂取こそが感度を退化させないことにつながるような気がします。比較することで価値の再発見ができればお互いが進化できるわけですから。
