WEB2.0の次には何が来るのか?専門家の多くはまもなくWEB3.0がやってくると述べています。まだWEB2.0の意味も理解不足の人もいる中、もう3.0の話とは気が早いかもしれません。ここでちょっと振り返ってみましょう。
WEB1.0とは言い換えるとInformation webのことです。カタログや文書がデジタル化され、PC上でオンデマンドで見れる世界のこと、バナー広告もこれに含まれます。このレベルは既存のマス広告の補完メディアでした。ブロードバンドになってもコンテンツは既存のものがデジタルに置き換わったものがほとんどでした。そして次に現れてきたのがWEB2.0の世界です。これはSocial webと言われます。ブログ、SNS、CGM、コミュニティなど利用者が自らがコンテンツを作り、それらを皆でシェアするというものです。WEB2.0は従来の広告との相性があまりよくありません。また、マーケターは情報のコントロールもしにくくなってきました。より広告くさくないエンゲージメントが求められるようにもなりました。そしてこれからやってくると言われるのがWEB3.0、Semantic webと呼ばれるものです。WEB2.0と何処が違うのか、1.0から2.0に移ってきた時と同じく、まったく別物ではなく、また全部が置き換えられることはないと私は思っています。ただ、さらにユーザーが主権をもつWEBだと予想しています。たとえば、自分が興味を持っているブランドやワードに関する情報を自分で取りに行かなくても召使いのようなエンジンが教えてくれるのです。つまり「意味」を解釈する技術が飛躍的に高まり、ユーザーがほしいと思う情報やサービスを絞って提供できるのです。
まだ、漠としてイメージが湧かないところもありますが、何か大きなポテンシャルも感じますね。実は今、リアルインテンションで提供しようとしているモバイルサービスもこの考え方に近いのです。一方WEB3.0が登場するとまた「タダモデル」が横行する恐れがあります。広告のビジネスはよりシビアになるでしょう。WEB1.0から2.0までたった5年で移行したことを考えるとWEB3.0の台頭に対して予断は許せないと思います。