短い日程ながらの米国出張から間もなく戻るところです。意外と雨の多いニューヨークのこの時期で、到着した日は最高気温28度と暑いいぐらいの陽気、終日カンファランスで部屋にいるのはもったいない状況でした。中国に行ったばかりのせいか、NYのエネルギーもいつもより感じない?いや、いつもながら街はさまざまな国の観光客であふれ、ビジネスの人々は足早に歩いていました。何人かに聞くと景気は良くなりつつあるとのこと、大統領選挙とオリンピックの年の気分は健在なようです。
さて、マーケティングコミュニケーションの話題はモバイル、ソーシャル、ストーリーテリングビデオなど、やはりスマホの普及とソーシャルの台頭という2大変化が中心です。その中でGOOGLEが試みたRE:BRIEFプロジェクトには心を動かされました。1960年代に活躍した広告界の巨星たち(もう全員がほとんど80歳以上)にもう一度NYに集まってもらい、彼らが作った偉大な広告、たとえば、AVISのNO2キャンペーンなど、その精神を生かしながら、今のデジタル世界でREBUILDさせようというコンセプトです。クライアントも好意的に参加して、コカコーラ、アルカセイザー、エイビス、ボルボの4つのブランドでクリエイティブが企画・制作されました。今のデジタルクリエーターたちとかつての巨星クリエーターのコラボを通じて生まれたクリエイティブを見ると、アイデアが一番、そしてシンプルに、といった共通点とインタラクティブやソーシャルというかつてなかったテクノロジー視点の組み合わせであると実感できます。
それにしてもこういうことをやるGOOGLEが好きになりました。