Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

2009-01-01から1年間の記事一覧

「新」に想う

先日恒例の「今年の漢字」が発表されました。応募総数16万1,365票のうち、8.73%にあたる1万4,093票を集めて1位となったのは「新」だそうです。衆議院議員総選挙で政権が交代し、新人議員、新たな試みに注目が集まる中の新政権誕生が、決定的な理由として挙げ…

直感のブランディング

以前より機会があればブランディングについて書かれた良書を翻訳・出版したいと思っていました。といってもそれにふさわしい本がなければ成り立ちません。そんな折、昨年の3月米国専門誌の中で「accidental branding」という本の書評を見つけました。本の書…

新しい満足

人の満足には限りがないといわれます。マーケティングは需要創造、つまり新しい欲望を作ることで成り立っています。しかし、一方で物質的な満足ばかりを追求することにはすでに限界が見えてきました。「吾唯知足」、「吾(われ)唯(ただ)足(た)る〔こと〕を知…

ニューヨーク便り 2009

ワールドシリーズでヤンキーズが27回目の優勝を遂げてニューヨークは大騒ぎです。明日パレードが行われるとのこと、それにしても松井選手のMVPは快挙、NHKのインタビューで「夢を見ているようだ」と話しているのを聞いてホテルのTV観戦していた私でさえも…

「面倒くさい」の功罪

「めんどくさい」ことは嫌い!多くの人はそうでしょう。コンビニ、宅配ピザ、オンラインバンク、、、これらは皆、面倒と感じることを軽減することで新しいビジネスを創ってきました。もちろんインターネットの多くのサービスも源流は同じです。物的な贅沢に…

ザ・ブランド

前回のブログで老舗ブランドについて触れました。一口にブランドといってもいろいろあります。今回はちょっと変わったカテゴリーをブランドの切り口から考察したいと思います。 ひとつは「自民党」です。栄枯盛衰とは言うもののこの1ヶ月ですっかりブランド…

老舗は捨てたものじゃあない

本社ビルのM1の壁に飾ってある絵は100年カレンダー、そう10年前引っ越してきた際「100年続くプロダクションを目指そう!」とADC会員でもある澤田さんにお願いしてデザインしてもらいました。 それはさておき今回は老舗についてこのところ思っている…

WEB3.0の破壊力

WEB2.0の次には何が来るのか?専門家の多くはまもなくWEB3.0がやってくると述べています。まだWEB2.0の意味も理解不足の人もいる中、もう3.0の話とは気が早いかもしれません。ここでちょっと振り返ってみましょう。 WEB1.0とは言い換えるとIn…

オンラインビデオ

最近YOUTUBEの視聴時間が随分増えた気がします。ロッテフィッツのキャンペーンも先日紹介しましたが、ビービーメディアでもジョブが発生しているからかもしれません。ただ、私だけでなく、全世界でYOUTUBEをはじめとしたオンラインビデオの検索がかつてテキ…

クレームは宝の山

先日外食・中食事業を営む方と夕食をともにしました。隠し味の秘密、それぞれの納入食材に対するリスク分散、毎日80万トンもの食べ物を捨てている日本の現状に照らして行っている半端モノの寄付・CSR活動、、、いろいろと興味深いエピソードをお聞きするこ…

歴史は繰り返す

来年の大河ドラマは坂本龍馬だそうです。半藤一利著「幕末史」の中で「維新」と呼ばれたものが、その実、志士や元勲と呼ばれた明治の偉人たちが幕末に繰り広げたのは徹頭徹尾、覇権争いと権力闘争に過ぎず、国家構想と呼べるものはほとんどなかった、と書か…

人望主義

人が人を評価するにはいろいろなものさしがあります。山本七平著「人望の研究」という本には今後ますます人望主義が徹底するだろうと書かれています。書かれたのはずいぶん前ですから、先見の明がやはりあったのですね。人望は人気とは異なります。あいつは…

あるコンサート

先週、西麻布にある行きつけのお店のスペシャルコンサートに出掛けました。250人の会場は満杯、この不況の最中、連れ人もびっくり。席は先着順だったので念のためU君、O君に並んでもらって良かった。 さて、ショーが始まると駆け出しのスタッフがひとりづ…

黄色い小旗

横断歩道を幼稚園の園児がわたるとき、近所のボランティアや園児の保護者が歩道の真ん中に立って持っているのが黄色い小旗です。先日あるクライアントと会食中に「区や市によって小旗の文句が違っているのはご存知ですか」、という話題になりました。そうい…

「ひかり」を見るとき

遅ればせながら今年のアカデミー外国映画賞を見事受賞した「おくりびと」をDVDを借りて見ました。もう、ご覧になった人も多いかと思います。ほぼストーリーは知っていましたので期待通りの作品でした。実は人に薦められて原作となった青木新門著「納棺夫日記…

タダほど怖いものはない

高校時代に中世ヨーロッパで荘園を持っている地主とそこで働く小作人の話を教わった記憶があります。今、ネットの世界もグーグル、ヤフーといったぷラットフォームとそこに広告を出したり、アフリエイトしようとする個人や会社の関係を見ると同じような構図…

トイレの話

花見のシーズン、多くの公園にある公衆トイレが活躍します。我が家には温水ウォシュレット付の快適なトイレがあります。汲み取り式のトイレは小学1年生まで使っていましたが、まもなく自宅も学校も水洗トイレに変わりました。和式から洋式になり、いつのまに…

新しい風

メソッドという掃除日用品のメーカーが米国西海岸にあります。エコリーダーの会社のひとつですが、新しい風を感じさせる理念を持った会社でもあります。もともと人が住む家の掃除に使われる洗剤に人体に有害な財が含まれているのはおかしいという発想から起…

LIKABLEになろう

先日ある勉強会にて、likable「人に好かれる」、好感度についてのお話を伺い、面白かったので今回ご紹介したいと思います。なぜライカビリティなのか。それは物事は感情で決まるということから始まっています。自分にとって大切なことは実は自分以外の人、つ…

内なる黒船

先日あるクライアントの方と懇談させていただいた際、「パラダイス鎖国」のお話を伺いました。今の日本は居心地が良すぎて若者たちの保守化が著しいとのこと。本来、若い人たちにこそ、閉塞感に満ちた日本の企業社会・政治社会の変革を担うエネルギーに満ち…

動画も360°

毎年、もっとも効果的な広告キャンペーンに与えられるEFFIEという賞があります。米国ではNYマーケティング協会が主催しています。昨年のグランプリはなんと任天堂のWiiだったそうです。昨年の受賞88キャンペーンのうちどのメディアを用いたかの集計表を見…

ブランディング2009

昨年末はいつもより休みが多く、おかげで書棚の整理ができました。自分が付箋をつけた雑誌や書籍、諸先輩からいただいた広告の名著などを読み返すと今も新鮮な感動を得ることができるものですね。また、10年経っても今でも使えるようなレポートもあったり…