明けましておめでとうございます。
お正月の挨拶は何度しても気持ちの良いものです。一年間この清清しい気持ちを忘れずにすごしたいものですね。
さて、私自身茶の湯の趣味が特別あるわけではないのですが、以前から何故か茶碗に魅せられてきました。一楽二萩三唐津と呼ばれるように、樂焼は16世紀に利休の指導によって初代長次郎により始められ、以来歴代当主が自らの作風でそれと対峙させながら現代にまで続く憧れの茶碗です。三が日にNHKの9ヶ月密着取材による樂家15代吉左衛門の姿を描く番組を見ました。ここに3つ印象に残った言葉を書き留めたいと思います。
「伝統と革新の振り子運動」・・・基本に逆らわない、伝統を背負う、そうしながらエネルギーを溜めてガンと壁を破る。「その時の今の自分」・・・今しかない、20歳のとき、40歳のとき、60歳のとき、その時の今の自分が乗っかっているのがいい茶碗。「プロフェッショナル」・・・そんな人はいない。最後は自然そのものに差し出す。道は違えども職業人として大いに参考となる気がします。
では2013年が皆さんにとって健やかで輝かしい一年となりますように!