谷崎潤一郎の小説の中にも出てくる「辻留」の牡丹鱧、恥ずかしながらこの歳までずっと東京に住んでいるにもかかわらず「辻留」を存じあげませんでした。こちらの三代目辻義一さんのドキュメント番組、ANAのオリジナル番組のひとつ「極みKIWAMIシリーズ」の第一話です。辻留の流儀は3つ、旬のものを使う、素材の持ち味をいかす、心配りを持つ。店主の眼光、姿、声とともにこの話を伺った自分はぜひ行ってみたいと強く感じました。続いて第二話はWAKIYA一笑美茶楼のオーナー店主、脇屋友詞さんに迫った物語です。こちらは何度か行ったことがあるお店だったので感じ方も違います。より志や考え方を知ることで俄然インスパイアされました。「有志者 事意成」
映像はやっぱり強いですね。それにしても営業時間が夜中心にもかかわらず80歳の辻さんは毎日9時、脇屋さんは毎朝1時間の散歩後9時半には店に入ります。それぞれやり方は違えども根っこは共通です。
このシリーズは始まったばかりですが、ほかにも異業種コラボや日本にきた外国人の活躍を描くオリジナルビデオをANAさんは作られています。どれも人にフォーカスして、イノベーションにつながる物語です。私にとっては年に何回か海外に出張するうえで、密かな楽しみのひとつです。