7月24日TVのアナログ放送が終了しました。10年以上も前からいろいろと騒がれ、最後は国策として進められてきましたが、大きな混乱もなく、静かに幕を閉じたと言えるでしょう。これでデジタルが放送インフラの常識になったと思います。日曜日の午後、これからのTVはどうなっていくのかをテーマにした「境塾」に出席させてもらいました。スマートTVについて、コンテンツの有料化について、欧米、特に米国と日本のTV業界の違いなど、興味深い内容でした。専門家の鼎談を聞きながら、いろいろと思いを馳せてしまいました。特にTVはインターネットとの親和性が良い、ソーシャルメディアをもお互いの補完関係になれることが見えてきたというのは同感です。VODについてメディアとコンテンツが分離していない日本はかえってルールさえ決めればビジネスになるような気がします。一方、危惧するのはスマートTVの立ち遅れです。デジタルに移行したにもかかわらず、多くの人々はデジタルでTVがどう変わったかまだ実感できないのではないでしょうか。でも急げばまだ間に合います。先行している地域でもテクノロジー優先で視聴者がほんとうに求めるコンテンツサービスの決め手に欠いているからです。スマートフォンの二の舞にならぬよう日本はTVにサービスの考え方を入れるべきだと感じます。
