ニューヨークの秋の風物詩であるシティマラソンが突如中止となりました。言うまでもなく先週東海岸を襲ったハリケーンＳＡＮＤＹの影響です。今回の出張は本業のほうの収穫は乏しかったのですが（アポがほぼ全部キャンセルとなったため）、一方でとても得がたい経験をすることができました。
昨年３月１１日の東日本大震災のとき、東京はかなり離れていたにもかかわらず、交通機関が止まったことで大混乱に陥りました。台風慣れしていないニューヨークではスーパーハリケーンの到来はほぼそれに匹敵するような事態を招きました。ニュージャージーやロングアイランドの惨状は津波の被害さながらです。マンハッタンでも３９丁目以南で停電、地下鉄・バスなどは前日の夜からストップ、都市機能が奪われました。唯一幸いだったのは一週間前からハリケーンの上陸を予想していたため、４兆円以上と言われる経済的ダメージのわりには死傷者が少なかったことぐらいでしょうか。
ＴＶでは連日ハリケーンの情報のみで通常番組はなし。もちろんＴＶＣＭも９０％以上４日間に渡ってカットされました。デジタルメディアも含めて広い米国と中でのニュース報道のしかたも勉強となりました。NBCNEWYORK.COM、CBSNEWYORK.COM、EYEWITNESS.COM、SANDYONFOX。ニューヨークヤンキーズは地元のためにいち早く＄５００Ｇを寄付する発表をしました。
ようやく土曜日にマンハッタンでほぼ電源が回復したそうですが、今もなお、多くの人々が避難を余儀なくされています。一日も早く平常生活に戻れるよう祈るばかりです。
