Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

徒弟って何?

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます!広告制作の世界は学歴も資格も最初は役にたたずOJTによって一人前になっていく世界です。この業界は大組織であっても小会社であっても本質は「徒弟制度」から成り立っています。今どき何を、、、と思われるかもしれません。しかし、徒弟の意味をほんとうに理解している者は少なく、特に最近ではサラリーマン的発想によって勘違いしている若手も少なくないと感じます。以前、尊敬する広告会社の方から教わったのですが、「師匠(CD)はメンバーを指導しながら、むしろ自分の広告観や価値観、広告キャンペーンの構築スタイルを確立していくものだ。一方、弟子は土・日もなく24時間師匠から学び、一人前になっていく。これには仕事の技術だけでなく、人の生き方そのものも含まれる。」というものです。師匠といえば、社内の先輩だけでなく、この業界は外部のスタッフから教えられる部分も少なくありません。弊社のお得意さんである広告主のクリエーターの方からも時々「昔、御社の○○さんからいろいろ教わりました」と御礼を言われることがあります。

さて、制作会社の場合、広告会社以上に上記のことが言えるのではないでしょうか?果たして教える師匠のほうは人間力を高めるよう意識して若手に接しているでしょうか?都合の良いところだけを取り上げて、徒弟としても中途半端、サラリーマンとしても中途半端な結果になりがちです。新人はまず基本を身につけるまでは徒弟であることを忘れず、教えるほうは技術だけでなく、社会人としての生き方の基本を率先垂範してほしいものです。ただし、徒弟だけに頼るとある時点で視野の狭さや悪い癖の伝承にもつながりかねません。徒弟以外から自己革新できる刺激を得ることが必要です。2年生以降には特にこの2つの両立を是非心がけてもらいたいと思います。