Brighten Brand Note - BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

BBmedia inc. 社長 佐野真一のブログ

インタラクティブエージェンシー3.0

世の中2.0ばやりですが、表題のタイトルの3.0はこれから次の時代を示すキャッチです。オンラインの新興プラットフォームが次々と生まれ、米国ではその最前線にいる、たとえばTribalDDB、Atomospheere BBDO、など伝統的広告会社のインタラクティブ子会社と、R/GA、AKQAのようなインディペンダント系インタラクティブエージェンシーネットワーク、それにBARBARIAN GROUP、Firstbornのようなスタンドアローンインタラクティブショップ、それぞれ強固な会社ですらも環境変化への対応、進化に迫られているとのこと。

TribalDDBのマット・フリーマンCEOによれば「トラディショナル、インタラクティブといった区別が今後残るとは思えない。なぜなら消費者はもはや従来式かインタラクティブかを区別していないからだ」と述べています。また、クリスピンのインタラクティブクリエーティブディレクターであるジェフベンジャミンは「インタラクティブエージェンシーはこれからも時代にマッチしていくだろうが、インタラクティブ広告の次のステージはデジタル世界により大きなアイデアを持ち込める大手エージェンシーに先導されていくだろう」と言っています。そして痛みを伴う最終結果としてインハウスにインタラクティブ部門を書かれる構造と小規模なスタンドアローンが持つ特徴とが融合し、インタラクティブとトラディショナルの区別をほとんど持たない「スーパーエージェンシー」が生まれるのでは?との予想です。

クリスピンのベンジャミン氏は「未来のエージェンシーは、インタラクティブ部を持たず、すべての作品がインタラクティブ的アイデアを備えて生まれるようになる」とも述べています。実にクリスピン的ですね。一方に懐疑的な見方もあります。R/GAのCOOであるニック・ロー氏の「従来式エージェンシーがインハウスにインタラクティブ部署をたちあげるよりも、インタラクティブエージェンシーがその基盤を利用して狭く深い専門性を構築していくほうがやりやすい。テクノロジーとWEBのポテンシャルを理解しているのはインタラクティブエージェンシーが一番だ」という意見です。日本ではこうした議論はあまり聞かれませんが皆さんはどう考えますか?